こんにちは!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

さて、今回からのテーマは、
「税理士と会計士の違い」
に関してのお話です。

業界に詳しい方なら別ですが、
一般の方に関しては、
似たような資格に感じる、
税理士と公認会計士。

今回は、一見似たような
2つの資格について、
切り込んだお話をしていきます!

税理士と会計士の違い

■税理士と会計士の違い~①税理士と公認会計士の違い・特徴

個人事業であれ、法人であれ、
事業を営んでいらっしゃる方であれば、
大抵のケース、税理士へ依頼をしています。

ただし、依頼している事務所の中には、
「○○公認会計士事務所」という屋号だったり、
所長の名刺に「公認会計士」と記載があったり、
というケースも少なくないと思います。

実際に依頼されている方としては、
意識されたことはないかもしれませんが、
これから税理士を探そうという方に関しては、
「気になる!!」
というポイントかもしれません。

ということで、ここから違いや特徴を
まとめて記載していきます。

●税理士と公認会計士の違い

1.管轄の法律が違う

これは当たり前!と思うかもしれませんが、
それぞれ「税理士法」と「公認会計士法」
という法律が存在し、この法律で定められた資格が、
それぞれ、「税理士」と「公認会計士」です。

2.独占業務が違う

国家資格にはその資格者のみが行える業務、
「独占業務」というものが多々存在します。

税理士の独占業務は簡単に言うと「税務」で、
税務申告書の作成・代行・相談、税務調査立ち会い等が
含まれています。簡単に理解するなら、
「税」が絡んだ分野で他人から依頼を受けられるのは、
基本的に税理士しか存在しない
という理解で差し支えないでしょう。

対して、公認会計士の独占業務は、
「監査と証明」です。
企業の財務書類をチェック(監査)し、
その内容が適正であると公開(証明)することです。
基本的に自社の財務書類のチェックですから、
資本金が数億円、上場企業やその子会社、
公益性の高い法人等がその対象で、
中小企業・個人事業にはほぼ関係ありません。

3.試験が違う

税理士も公認会計士も法で定められた
国家資格ですから、「試験」合格が必須です。
税理士に関しては、

  • 必修科目:簿記論、財務諸表論
  • 選択必修科目:法人税法、所得税法
  • 選択科目:相続税法、消費税法or酒税法、国税徴収法、固定資産税、住民税or事業税

これらの中から、必須2科目、
選択必修科目のうち1科目、
選択必修の残り一つを加えた選択科目から2科目、
合計で5科目の合格が必要です。
ただし、1年間で全てを合格する必要は無く、
合格した項目は生涯有効となる為、
最終的にトータルで5科目合格すれば、
晴れて税理士試験合格となります。

対して公認会計士は、
「短答式」と「論文式」の
2段階の試験となっており、
「短答式」試験に合格した人だけが、
次の「論文式」の試験に進むことが出来、
その「論文式」試験を突破して、
公認会計士試験の合格となります。
ちなみに、「短答式」試験は1度合格すれば、
2年間は免除となります。

4.資格取得までの経路が違う

公認会計士に関しては、
上記試験を突破する方法以外に
会計士としての資格は得られません。

ただし、税理士に関しては、
基本的には試験合格が必要なのですが、
「試験免除制度」が存在します。
簡単に言うと、上記で触れた、
税理士になる為に必要な5科目試験の
合格のうち、一部、もしくは全部の免除が
認められるケースが存在します。

【5科目免除】
  • 弁護士資格者
  • 公認会計士資格者
  • 国税(税務署等)に23~28年以上勤務した人
【一部免除】
  • 税法、会計学等を大学等で講師として教えていた人
  • 会計学、もしくは税法の修士課程(大学院)で、
    それぞれに関する修士論文を執筆し学位を得た人
  • 国税(税務署等)に10~15年以上勤務した人

一般的に、税理士と会計士が同じ、
という認識をしている人たちは、
「税理士登録をしている公認会計士」
とやり取りをしているからだと思います。

5.勤務先が違う

税理士、公認会計士共に、
試験合格だけでは、資格者になれません。
「資格を有する者」になるには、
お互いに実務経験が必要となります。

税理士に関しては、税理士事務所に勤めながら、
試験を受けている人も多いので、
合格の時点で実務経験も充分!
なので、即!税理士資格者として登録可能!
というケースもありますが、
公認会計士に関してはそうはいきません。

公認会計士の独占業務である「監査」「証明」は
実質的には監査法人でしかほぼ行っていないので、
どこかの監査法人に勤務する、
という所からスタートするのが一般的です。

●税理士と公認会計士の特徴

上記の違いを踏まえて、
お互いの資格の特徴を説明していきます。

1.応対するメイン顧客

税理士と公認会計士の「独占業務」は
それぞれ、「税務」と「監査・証明」となりますので、
この内容から考慮すると、
税理士が応対するメインの顧客は、
個人事業主や中小・零細企業で、
公認会計士が応対するメインの顧客は、
上場企業のような大企業となります。

中小企業や個人事業主に対して
監査や証明は必要ありませんが、
じゃあ、大企業に税務は必要ないのか?
税理士と関与する必要はないのか?
というとそうではないのですが、
ある程度規模の大きい企業となると、
経理部がかなりしっかりしていたり、
そもそも税理士資格者を雇っていたり、
というケースも存在する為、
個人事業主や中小企業と比較すると、
税理士に対するウェイトが低下するのが事実です。

2.得意・強みのある業務

税理士に関しては、「税務」が本業なので、
やはり「節税」が強みになると思います。
そして、「税務調査」に関しても、
一般的に考えれば、税理士の方が
経験は多く積んでいると考えられます。

企業が大きくなってくると、申告書作成や
会計帳簿に対しての要望は無くなりますが、
大企業でも税理士と関与しているケースは、
この「節税」と「税務調査」に対する期待です。

公認会計士に関しては、「監査」という業務を
通じて大企業との関与が多い為、
「コンサルティング」という部分が強みになってきます。

分野は多岐にわたり、M&Aや内部統制、
海外進出・国際課税への対応、株式公開等、
大企業ならではの要望、
企業が大きく成長していく過程での要望
に対しての経験が多くなってきます。

融資や資金調達に関しては、どちらも
概ね応対出来ると思いますが、
投資家・ファンドが絡むものや、
大規模な資金調達等は、公認会計士の方が
経験している可能性の高い業務です。

税理士と会計士の違い~①税理士と公認会計士の違い・特徴

さて、税理士と会計士の違い、
お互いの強みや特徴について、
主だったものは以上です。

その上で、実際重要になるのが、
「自分が依頼するならどっちがいいの?」
という話だと思いますが、
その辺の突っ込んだ話は
次回にまとめさせて頂きたいと思います。

次回が待てない!!
現段階で税理士か会計士に依頼したい!
良いパートナーを探している!
という方に関しては、
是非こちらにご相談ください。

税理士紹介ネットワーク~タックスコンシェルジュ~
https://www.tax-concierge.net/

また、次回宜しくお願い致します。