こんにちは!諜報部長!税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。
連休も明け、そろそろ暖かいから暑いへ変わっていく頃でしょうか。
汗ばまないくらいが丁度いいのですが・・・。

さて、今回からの報告は、「創業前段階で頂く相談内容」
というテーマでお話させて頂きます。

税理士紹介業という職業柄、
「これから事業を開始する」
「独立準備に入っている」
という段階でご相談を頂くことが多数ございます。

そんな、「創業前段階」という状況でのお客様が
どのようなご相談・ご質問をされるのか?
というポイントに絞って報告していきたいと思います。

創業前段階での相談内容

■1つ目:いつぐらいから税理士さんに相談すればいいの?

これ、結構多い質問です。
創業前の方でも、事業を開始した後には税金の支払いが発生する、
という認識は当然お持ちなので、
「税理士さんの必要性」
に関しては、なんとなく理解している方が多いです。

もちろん、売上規模や事業規模等を考慮して、
税理士さんを付けない、
という選択に至る場合もあるのですが。。。
※この点に関しては、別の回で報告致します。

ただ、税理士さんと付き合った方がいい、とは思っていても、
「じゃあ、いつから相談すればいいの?」
と悩んでいる方は多いようです。

当然その背景には、
「早すぎるタイミングで相談してしまうことで、
無駄な相談料や顧問料、時間を費やしたくない」
という考えと、

「タイミングが遅かったことで、得られるメリットを
失ってしまうのは嫌だ・・・」
という相反する内容の考えがあるためです。

皆さん、丁度良いタイミングで相談したいのです。

●適切なタイミングとは?

じゃあ、適切なタイミングって「いつなのか?」、
という話なのですが、
私が相談を受けたときに回答するのは、
多くの先生が仰る以下の4条件について、
ご相談者様が回答できる状態になった時、
とお伝えするのが多いです。

  • 条件1:「どんな事業」をやるつもりなのか?
  • 条件2:開業場所は「どこ」なのか?
  • 条件3:創業時期は「いつ」からなのか?
  • 条件4:資金面の算段について(「いくら」なのか?)

では、一つずつ、簡単に説明していきます。

・条件1:「どんな事業」をやるつもりなのか?

⇒これは、具体的な事業内容です。
「どんな商品やサービスを売るのか?」
「どうやって売上を獲得していくのか?」
という話です。

多くの方が即答できる内容ですが、
「会社を作りたい!」という事が先行している場合、
意外に曖昧なままの人も多いです。
でも、これが不明瞭だと、相談者本人が
売上規模の算段を立てることが不可能だと思います。

・条件2:開業場所は「どこ」なのか?

⇒これも絶対に必要です。
場所を選ばないフリーランスのお仕事や、
職人さんとしての独立であれば、
「自宅」と即答できますが、
店舗やオフィスを必要とするビジネスの場合、
これが決まらない限り、事業が開始されることはありません。

・条件3:創業時期は「いつ」からなのか?

⇒これも絶対です。
副業としての開始であれば、既に始まっているわけですし、
会社を退職してから始めなければいけない場合は、
退職(希望)日すら決まっていない状態だと、
具体的なアドバイスを専門家からもらう事は出来ないと思います。
また、店舗型ビジネス等は、不動産物件の見当がつくことで、
同時にこれも具体的になったりします。

・条件4:資金面の算段について(「いくら」なのか?)

⇒これはビジネスの開始が具体的になっているかどうかの質問です。
個人で仕事を受注するため、全く手元のお金を必要としない
ビジネスもありますが、
そうでない場合、条件1が具体的であれば、
「どのくらいの準備資金が必要か?」
「そのうち、自分で用意できるのはどの程度か?」
「不足分はどの程度か?」
こういった話がどんどん明瞭になっていきます。
その、明瞭な状況こそが、専門家の助言や知識を得るのに
必要な環境なのです。

●この4条件を満たしていないと・・・

上記の話に即答できない状況だと、
税理士さんや、その他の専門家に相談しても、
大抵の場合、
「じゃあ、〇〇が決まったら、また来てください」
で終わってしまいます。

それじゃあ、勿体ないですよね?

出来るだけ明瞭な状態で相談をして、
具体的なアドバイスや助言をしてもらうのが、
専門家の有効な使い方だと思います。

創業前は多くの時間があるようで、意外にありません。
当然、資金も限られていると思います。
限られた時間やお金を有効に使う為にも、
税理士さん等の専門家への相談は、
最大のメリットが得られるタイミングで実施するのがおススメです。

それでは、今回の報告は以上です。
次回は、「創業前段階で頂く相談内容」の2つ目について、
報告致します。

また、次回宜しくお願い致します。