お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです。

さて、今回のテーマは、
「お金」についてです。
しっかりチェックしておきましょう!

お金とは何か? いま知っておきたいお金の真実

■お金とは何か? いま知っておきたいお金の真実

「お金とは何でしょうか?」

多くの人は、「そんなの知ってるよ。
物やサービスを買ったりできるモノでしょ。」
と思っているのではないでしょうか?。

それは間違いではないのですが、
これでは、お金のある側面しか捉えていません。

実は、お金には多くの人が知らな
い真実があるのです。
消費増税が議論されるいまこそ、
ぜひしっかり理解して頂ければと思います。

●お金とは何か?

「お金とは何ですか?」と聞くと、
「モノやサービスを買うことができるモノ」とか、
「モノの価値をはかる物差し」とか
答える人が多いと思います。

もちろん、このような答えは
間違いではありません。
ですが、お金の一部の機能を
説明しているに過ぎません。

では、ここで別の質問をします。

「人間とは何ですか?」
と聞かれたら、どうでしょうか?

「言葉を話すことができ、
文化や道具を使いこなすことができる」とか
「社会を形成し、共同体を営んでいる」とか
答える人もいるかもしれません。

ですが、ちょっとここで
ウィキペディアに何がのっているかをご紹介させて下さい。

───────────────────────────────────

人間とは、以下の概念を指す。

・人のすむところ。世の中[2]。世間。
人が生きている人と人の関係の世界。
またそうした人間社会の中で脆くはかないさまを概念的に表すことば。

・(社会的なありかた、人格を中心にとらえた)人。
また、その全体[2]。

・ひとがら。「人物」[2]。

───────────────────────────────────

※「人間」-ウィキペディア より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93#%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E7%89%B9%E5%BE%B4%E3%81%A8%E4%BA%BA%E9%96%93%E8%AB%96

「ちょっと何を言ってるかわかりません。」
という印象を受けるのではないでしょうか。

なぜ、こうなってしまっているかを紐解けば、
「人間とは」という命題は
宗教的・哲学的に古代から
際限なく議論されて続けてきたからに他なりません。

「人間は神の創造物であり、決して動物ではない」とする宗教観や
「教育を受けた人間らしさがない者は人間ではない」
とする思想など様々な人間論がなされた結果、
こんなことになっているというわけです。

ですが、人間は生物学上では一言で表せます。
そうです、「ホモサピエンス」です。
つまり、特定の宗教間や思想に捉われなければ、
とてもスッキリと説明できるのです。

では、話をお金に戻します。
実は、「お金」も「人間」と同じように
経済学や哲学などで議論されてきた経緯があります。

例えば、哲学者デイヴィッド・ヒュームは、
貨幣は商業の実体ではなく、
財貨相互の交換を容易にするために
人々が承認した道具と定義。

また、アダム・スミスは、
富とは貨幣ではなく貨幣で買える商品であり、
貨幣は商品が買えるから価値があるにすぎない
と論じています。

デヴィッド・リカードは、
貨幣は交換のための単なる媒介と定義しています。

また、金との交換が保証された
金本位制であった時のかつてのお金と、
政府の信用で流通する現在のお金では、
その意味や考え方が変わってきています。

このように、お金の価値観や考え方が
変遷してきた結果、なんだかよくわからない
説明になっているのです。

では、それらを整理した上で、
「お金とは何か?」
を一言で言えば・・・

「お金とは、借金である」

が、スッキリとした
正しい説明だと言えそうです。

●お金とは借金である・・・?

「な・・・何を言ってるのかわからねーと思うが・・・」
という声が聞こえてきそうですが、
まぎれもなく「お金とは借金」なのです。

その説明を、世界で2番目に古い中央銀行である
イングランド銀行が次のように説明しています。

───────────────────────────────────

貨幣とは、現代経済において
交換手段として受け入れられた特殊な形の負債である。

───────────────────────────────────

※イングランド銀行季刊誌「現代経済における貨幣:入門」 2014Q1
https://www.bankofengland.co.uk/quarterly-bulletin/2014/q1/money-in-the-modern-economy-an-introduction

つまり、お金とは借用証書のようなもので、
信用の極めて高い債権なのです。
そうだとすると、それは誰の負債なのでしょうか。

少し考えればわかると思いますが、
中央銀行、日本で言えば日本銀行。
つまり、お金とは「日銀の借用証書」なのです。
その証拠に、日銀の財務諸表には
「発行銀行券」がしっかりと負債として記載されています。

日銀の財務諸表

参考)第133回事業年度(平成29年度)決算等についてー日本銀行
https://www.boj.or.jp/about/account/zai1805a.htm/

ですから、みなさんは日銀の借用書を使って
モノを売買しているというわけです。
ここまでは「言われてみれば、そうだったね」
と気づかれた人も多いはずです。

お金が日銀の借用書だとすれば、
日銀は誰かから借りているはずです。

では、日銀は誰に借りているのでしょうか?

●日銀は誰に借りているのか?

お金は日銀の借用書ですから、
当然誰かに借りていることになります。

「日銀はお金を発行できるのに、
日銀が借りるってなんじゃそりゃ」
とそろそろ混乱されている人もいるかもしれません。

少し整理をすると、日本銀行券(お金)は
日銀にとって借用書ですから、
日銀が何かを購入する時に
その代金として日本銀行券を渡す
のです。

つまり、日銀が借りた相手とは、
日銀が何かを買った相手
ということです。
では、日銀は誰から何を買っているのでしょうか?

これも日銀の財務諸表を見ればわかります。

日銀の財務諸表(資産の部)
大半を占めるのが、国債です。
日銀は国債を政府から直接買えないことになっていますので、
民間銀行から市場を通じて国債を買い、
その代金として日銀券を支払っているのです。

その他、コマーシャルペーパー(CP)や
社債、投資信託など様々な金融市場から
購入していることがわかります。

「へぇ~、日銀が多く買っているのは、国債かぁ」
と思うと同時に、またしても何か気がつきませんか?

「あれ? 国債って政府の債務じゃなかったっけ?」

●政府と日銀の借用書

お金が日銀の借用書であることに気がつくと、
見えてくることがあります。
政府が発行する国債は、政府の借用書だけど、
それと交換してもらうのは日銀の借用書。

つまり、「政府と日銀がお互いの借用書を
交換し合っているだけ
」なのです。

これを理解するためには、
政府と日銀の関係を理解する必要があります。

そもそも日銀は、日本政府の子会社です。

議決権は有しませんが、大臣などが金融政策決定会合に出席し、議案を提出したり、意見を述べることができます。つまり、ある意味で一体なのです。

こうした状況から、政府と中央銀行を一体と見なした
「統合政府」という考え方でバランスシートを大まかに見ると、
次の図のようになります。

統合政府 バランスシート

図のように、政府と日銀の資産・負債を統合して考えると、
国債が相殺されて「徴税権(資産)」と
「現金(負債)」だけが残ることがわかります。

一方で、統合政府と相対する民間のバランスシートは、
現金が資産となり、納税義務が負債となることは
経験上もよくわかると思います。

つまり、統合政府では、民間に仕事を発注し、
その対価として現金を渡す、
一方で、徴税権を行使して民間から
現金を納税させることができる構造
であることがわかります。

例えば、100万円分の仕事を民間に発注し、
100万円分の税金を課せば、
政府と民間の収支はプラスマイナスゼロとなります。
これが、プライマリーバランス(PB)ゼロ
ということになります。

「あれ?PBっていま政府が黒字化しよう
としてるアレだよね?」とお気づきでしょうか?

統合政府のプライマリーバランスが黒字化すると・・・?

いま消費増税を巡って議論がされていますが、
消費増税の目的は財政健全化、
つまりプライマリーバランス(PB)黒字化を
目指すこととされています。

では、先の図の統合政府で、
PB黒字化することを考えてみましょう。

例えば、100万円の仕事を民間に発注し、
150万円の税金を課したとすると、
統合政府のPBは50万円分黒字化することになります。
ですが、その一方で、
民間は50万円分赤字化することになります。

つまり、政府がPBを黒字化するということは、
民間からお金を吸い上げること
なのです。
当然、民間は懐が苦しくなりますから、
景気にマイナス効果が表れることになります。

逆に、政府のPBが赤字であれば、
民間にお金を残すことになりますから、
景気にプラス効果があります。

このように、政府は現金の供給量と徴税権を駆使して、
民間にどれだけお金を残すかを
コントロールできる力があるのです。

そう考えると、政府がPB黒字化をするべき時はいつか、
またしてはならない時はいつかが
よくわかるのではないでしょうか。

少なくとも、失われた20年とも30年とも
言われる今でないことだけは、
お分かり頂けたはずです。

それでは、また次回、宜しくお願い致します。