お世話になってます!
さすらいの情報収集家Kです。

さて、今回のテーマは、
「新元号商戦」についてです。
しっかりチェックしておきましょう!

新元号「令和」! 過熱する新元号商戦!

■新元号「令和」! 過熱する新元号商戦!

新元号がついに発表されましたね。
今回の元号発表は、ご譲位ということもあって
お祝いムードに包まれ、多くの人たちから
歓迎されていますよね。

そうした背景もあって、ここを商機とばかりに
様々なビジネス展開がはじまっているようです。
どのようなものがあるかまとめてみます。

●新元号は「令和」

「新しい元号は「令和」(れいわ、Reiwa)であります。」

緊張した面持ちの菅官房長官が一声をあげ、
続いて額に入った「令和」の文字を掲げました。
既に多くの方が何度もご覧になったのではないでしょうか。

「令和」は、万葉集にある
「初春の令月にして 気淑よく風和らぎ
梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」
との文言から引用したものです(※)。

※読みは以下の通り。
「しょしゅんのれいげつにして  きよくかぜやわらぎ
 うめはきょうぜんのこをひらき らんははいごのこうをかおらす」

この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、
文化が生まれ育つ、という意味が込められているとのこと。

5月1日に皇太子殿下が御即位され、
その日以降、この新しい元号が用いられることになります。

●新元号命名の経緯

4月1日午前9時半から開いた有識者懇談会で、
ノーベル医学生理学賞を受賞した京大の山中伸弥教授、
直木賞作家の林真理子さんらから意見を聴取。
大島理森衆院議長、伊達忠一参院議長の意見聴取も踏まえ、
全閣僚会議で協議、臨時閣議で新元号を決定しました。

事前に用意されていた候補は全6案で、
有識者懇談会でも「令和」が最も評価が高かったようです。

これまでの元号は、645年の「大化」から
現在の「平成」まで、247の元号のうち、
確認できるものはすべて中国の古典が出典元でした。
一方で、今回の新元号については、
日本の古典を出典とするべきとの意見も根強くあったため、
今回政府は、新元号を考案する専門家に、
国文学、漢文学、日本史学、東洋史学などを
取りそろえたようです。

東京商工リサーチ社は、社名に「令和」を冠した企業が
全国に1社もないことを発表しました。
また、読み方の「れいわ」「レイワ」が
名称に入った企業が6社あると併せて発表。

新元号発表直後に、約317万社の
企業データベースを基に調べたとのこと。

おそらく政府側も「俗用されていないこと」を
選考の条件に含めていましたので、
特定企業に影響を及ぼさないように
事前に配慮していたようです。

●新元号を商機に早くも様々な動き

元号発表後には以下のような動きがありました。

  • 元号の発表に伴い、新聞各社が号外を発行。
    多くの人が殺到し大混乱。
    そうした状況に目を付けた人は、
    号外をネットオークションやフリマアプリで売買。
    一時は1万円程度で取引された例も。
    現在は数百円から千円程度が相場のようです。
  • 新聞各社が発行した号外の部数は、朝日新聞が20万部、
    読売新聞が100万部、産経新聞が6千部、
    毎日新聞は非公開などとなっており、
    いずれもしっかりと広告が掲載されていたことから、
    新聞各社もしっかり便乗していたようです。
    ちなみに、その広告スポンサーはヤフー株式会社が
    読売を除く3誌を独占。全国紙の号外を
    ジャックした形になりました。
    なお、読売は日本コカ・コーラ株式会社でした。

新橋駅前で号外待ちをする人々の様子

新橋駅前で号外待ちをする人々の様子

 

  • 全国の各書店では万葉集コーナーが設置され、
    出版社は万葉集関連の書籍が品切れ・品薄状態のようで
    急ピッチで増刷を進めている様子。
    新元号が施行される5月1日で発行できるように
    準備を進めているようです。

万葉集関連書籍が品切れ・品薄

  • コカ・コーラは元号発表からすぐに「令和」が
    印字されたラベルのボトルを2000本無料配布。
    元号発表後、ラベルデザインから
    印刷・貼り付け・配送などを終え、
    約2時間後には配布を開始したようです。
    詳しい経緯が公式サイトに掲載されています。
参考)日本コカ・コーラ社
https://www.cocacola.co.jp/stories/brands_coca-cola_neweraname_bottle_190401
  • 森永製菓は、チューイングキャンディ「ハイチュウ」に
    「新元号決まる“令和”でチュウ」
    「号外ハイチュウ」の文字などをプリントしたものを
    渋谷マークシティ1F広場で1000個無料配布。
  • ドンキホーテでは、1,000円以上の買い物をした人を
    対象に1円単位の端数を切り捨てる「令和快計」を実施。
    4月30日まで。
    また、各店ごとに格安商品を販売し通常80円で
    売られているスナック菓子が18円で売られるなど
    「令和セール」も実施しているようです。

ドン・キホーテの「令和快計」

  • ヴィジュアル系エアーバンドの「ゴールデンボンバー」が
    元号発表から約2時間で新元号ソング
    「令和」をリリース。YoutubeにMVも公開しました。
    一時は最速かと思われましたが、
    人気YoutuberでもあるDJ集団の「レペゼン地球」が
    元号発表後20分でシングル曲「令和」をリリースし、
    MVをYoutubeにて公開していたことが発覚。
    こうした事態に対し、ゴールデンボンバーの鬼龍院は
    ブログで「発表からわずか30分たらずという爆速で
    YouTubeにアップ!速すぎるわ!wホント素敵」
    とコメント。
  • タカラトミーは、改元から3時間後に
    「人生ゲームプラス令和版」を発表し、
    100名に無料配布。
    6月から製品版を一般販売するとのこと。
  • カルビーはローソン限定で
    新元号最初のポテトチップス うす塩味を
    5月1日発売することを発表。
  • 新元号発表と共に、インターネットドメイン販売大手の
    お名前.comではアクセスが集中。
    「reiwa」「令和」等のドメインが即完売に。
  • そごう・西武は新元号「令和」の発表を受けて、
    元号にちなんだどら焼きを無料配布することを発表。
    4月27日~30日には
    「平成」の焼き印がされたどら焼きを、
    5月1日~6日には
    新元号「令和」の焼き印が入ったどら焼きを
    それぞれ配布するとのこと。
  • 元号発表後、1日に社名に「令和」を含めて
    社名変更した会社が出現。
    今後も増えていくと予想されます。

●聖地巡礼も盛り上がりを見せ始める

新元号にゆかりのある地域では、
既に「聖地巡礼」の賑わいが始まっているようです。

  • 令和の引用元となる万葉集の「梅花の宴」の舞台となった
    福岡県太宰府市の坂本八幡宮では
    多くの観光客が足を運び、賑わいを見せているようです。
  • 山形県山形市にある「万力公園・万葉の森」には、
    万葉集に登場する植物が植えられ27基の歌碑があり、
    新元号の由来となった碑もあることから
    スマホ片手に訪れる方が急増。
    また、大手を含む複数の旅行会社か
    ら立ち寄り先にしたいとの問い合わせが殺到し、
    既に1社が「改元・新元号ツアー」として
    バス旅行のプランを決定したとのこと。
  • 奈良県明日香村にある「万葉文化館」では、
    万葉集を中心に古代文化の研究や展示を行っており、
    発表直後から訪問客が後を絶たないようです。

●一部では批判や懸念も

多くの国民に受け入れらた新元号ですが、
一部からは批判や懸念も出始めています。

  • 新元号は世界195カ国並びに国際機関に対し、
    外交ルートを通じて通知されました。
    その方法がFAXだったということで、
    SNS上では「先進国でFAX使っているのは日本だけ」
    などと総ツッコミでした。
    外務省によれば、各国の中には
    公式のeメールを持たない地域もあり、
    また届いたことが確認できないため、
    FAXを使っていると釈明している模様。
  • 御朱印ブームで平成最後の日、令和最初の日の御朱印が
    高額で転売される可能性があるようです。
    現在でもプレミアのついた御朱印は、
    数千円から数万円のものまであるようで、
    数十年に一度となる改元のタイミングは
    値上がりするのは確実のようです。
    ですが、人気だった白虎隊の御朱印は、
    一部の客の心ない言葉から中止するような
    事態に陥っているようです。
    記念に殺到する気持ちもわからなくないですが、
    何事も節度を持って行うことが必要だと思います。
  • 既に「改元詐欺」も発生しています。
    「改元のためキャッシュカードを更新しないといけない」
    等の電話をかける手口で既に10件程度発生し、
    被害額は500万円を超えるとのこと。
    今後も改元をキッカケとした詐欺の手口が
    増加すると予想されますので、
    特に高齢者を中心に周知が必要でしょう。
  • 中国では酒類等の商標に「令和」が
    既に登録されていたことが発覚。
    但し、登録時期は2017年で
    新元号に便乗したわけではなさそうです。
    とは言え、国内では「令和」と名のついた酒類が
    発売され始めていますから、中国へ輸出したような場合、
    商標権侵害となる可能性があることが指摘されています。

以上、いかがでしたでしょうか。

多くの国民が注目した新元号発表。
テレビ中継では、テレビを視聴していた世帯全体における
番組占拠率も44・4%と異例の数字を記録。
関心の高さが伺えます。

また、今回はSNSやネット動画配信など
インターネットを使った中継も積極的に行われていた為、
低年齢層にも幅広く受け入れられたことも
大きいと思います。

一方で、和暦は西暦に変換できないから
不便とか使わないとかさらにはやめてしまえ
といった暴論までありますが、そんな方に豆知識を。

令和を西暦に変換する時は、次のように計算すればOK。

例)令和5年 = れいわ5 → 018(れいわ)+5
→ 023 → 2023年

これで元号も使いやすくなるのではないでしょうか。
ちなみに、昭和は25、平成は88を
それぞれ足すことで西暦に変換できます。

いずれにしても、これだけ多くの
国民の関心を集めた事柄は、
そうあることではありませんから
これを商機に捉えて準備を進めると良いと思います。