諜報部長、お世話になっております!
経理担当、諜報部員のMです。

引き続き、今週も宜しくお願い致します。

さて、今回は
「適切な計上時期」
についてのお話です。

■経理が話す「適切な計上時期~発生主義と現金主義~」

経理の仕事って、請求書やいろんな書類を
各部署からもらって仕訳を
起票するイメージですよね?

うん、正解です(笑)

でもそれって
ちゃんと適切なタイミングに
必要な書類を出してくれる会社なら
それでいいんです。

でも、そんな会社ばかりじゃない。

私の数少ない経験的に、
M&Aした後、
ルールの違う会社が絡むとより大変です。
なぜなら、会社によって
計上基準が違ったりするので。

先日M&Aした会社は
現金主義で会計処理をしてました。
私の会社は発生主義です。

●発生主義と現金主義の定義

この二つ、何が違うのか説明しますね。
この現代社会、会社対会社の取引は
基本的に後払いで行われています。
昭和の言葉で言う「つけ」というやつですね。

そうすると、物を取得した月と
お金を払う月がズレるんですよ。

物を取得した時点で
費用を計上することを発生主義。

お金を払った時点で
費用を計上することを現金主義と言います。

●問題が発生する場合

ただこの現金主義、決算期にはダメなんです。

全ての会社や事業は年に一度、
一年分の営業成績を確定させ、納税をします。
この営業成績が現金主義だと、
費用や収益が漏れちゃうんです。

例えば、3月末が決算としましょう。
3月に100万円の機械を売って、
4月に支払われる約束をしているとする。

この会社は売上を、このままでは
4月に計上することになりますね。

でも、税務署からすると
3月に売ったんだから、
今期の収益でしょとつっこまれ、
納税しろと言われてしまいます。

なので、基本的にこういう会社は
決算期にのみ、収益と費用を発生主義に切り替えます。

ただそうするとどうなるか。
3月に「2月と3月の2ヶ月分」の
収益と費用が計上されるんです。

それって、月次推移で見ると、
おかしなことになりますよね?

また、最悪非上場会社はいいのですが、
上場会社は3ヶ月に一度決算となります。
そうするとてんやわんやなんですよ。

だから、私の会社は
絶対に発生主義で会計処理しています。
ただ、M&Aするとそうでもない会社もあります。
よく基準も分からないまま
処理している会社もあります。
その事実を知らないまま、
会社を買っちゃうと
その基準合わせに大変になります。

なので、M&Aの後は出てくるものを
計算するだけにはいかないんです。

私達経理が求める基準の資料が
あるべきタイミングに出ているか
ということも確認が必要なんです。

さて、今週は以上です。
また次週宜しくお願いします!
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