こんにちは!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

前回の記事はいかがでしたか?
「仮想通貨の外為法適用について」
ということで、普段とは異なりますが、
ご相談が多かった内容を取りまとめてみました。

今回も以前から税理士紹介の業務を行う中で、
意外に知らない方が多いなと
思っていた内容をまとめます。

その内容は、
「国税のクレジットカード納付」
に関する情報です。

■国税のクレジットカード納付、ご存知ですか?

2017年1月から、国税納付を
クレジットカードで行うことが可能になりました。

最近では確定申告実施される方が
増加しているので、
結構利用している方もいらっしゃるかと
思っていたのですが、
税理士紹介の業務を行う際、
ご相談を頂く方の認知度が
あまり高くないので、今回まとめてみたいと思います。

●納付可能な税金は?

クレジットカード納付可能な税金は、
はっきり言って全ての税種目です。

個人の所得税、法人税、消費税から、
相続税、更に延滞税や追徴の加算税まで納付可能です。

印紙貼付で提出しなければならないもの等、
税納付の形が決定しているもの以外、
ほぼ全てで納付可能です。

ただし、これはあくまで「国税」ですので、
自治体(都道府県や市区町村)に納めるものは
また別ですので、それ点はご注意ください。

●納付・利用方法は?

まずは、「国税クレジットカードお支払サイト」
へアクセスしましょう。

※国税クレジットカードお支払サイト
https://kokuzei.noufu.jp/

こちらがトップページですが、
注意すべきはこのすぐ下にある次の箇所です。
こちらを利用するにあたっての注意事項である、

  • 領収書が発行されないこと
  • 納付手続きが完了すると取消しが出来ないこと
  • 決済手数料が必要になること

等の記載があります。

さらに、納付金額に応じた
決済手数料の事前計算も可能です。

こちらの内容を確認し、
必要箇所にチェックを入れた後、
利用が可能になります。

次のページでは、必要情報を入力しましょう。
個人であれば個人の情報、
法人であれば法人情報です。

その後、納税科目を選択します。
納税科目を選択すると、
対象年度と納税額を入力します。

次のページでは、
前ページで入力した入力情報の確認、
決済手数料の確認、
さらにクレジットカード情報の入力となります。

ここまで入力を終えると、
最後は今まで全ての情報の確認と、
納付実行のボタンとなります。

普段、ネットショップで買い物を
されている方であれば、
正直そこまで抵抗なく出来ると思います。

ただ、ご注意頂きたいのは、
こちらのサイトは「納付」サイトなので、
確定申告の申告書作成や
納付する税額計算は出来ません。
申告書作成・税額計算まで完了した後に、
こちらで納付だけ行う、という使い方です。

●利用のメリット・デメリットは?

このクレジット納付は、
今までの現金納付、口座引落等に続く納付方法です。
国税側も未納や遅延が発生する確率を防ぐため、
納税者の利便性が高い方法として採用しています。

その分、メリットもデメリットもありますので、
ある程度まとめておきます。

【クレジット納付のメリット】

  • クレジットカード利用によるポイント加算
  • 支払(現金納付)時期の繰り越し
  • 日時を問わずに納付可能

メインとなるメリットはこの3つでしょう。

まず、クレジットカードを多用される方は、
ポイントを多く活用されていると思います。
ポイントで品物に交換したり、
マイルに換えて航空機利用時に活用したり、
諸々の利用方法があると思います。
国税納付でもこのポイントが付いたら・・・
ということで利用される方はいらっしゃると思います。

次に、支払時期の繰り越しです。
納税科目は全てが網羅されているので、
非常に高額な納税となる科目もあります。
今は資金的に苦しいな・・・
という時が納付時期と重複した場合、
このクレジット納付を行えば、
クレジットカードの支払日に合算される
ということですので、
納付日当日に現金を用意する必要がなくなります。

最後に、日時を問わずに納付可能という点。
今まで確定申告等終了後にご自身で
税納付をされた経験が無い方だと
気づきづらいかもしれませんが、
大抵、税金の納付締切日というのは、
5・10日や月末最終日、もしくは
その日が空けた翌月曜日が該当します。

この日程、金融機関は凄く混雑します。
もしくは、その日が凄く多忙で、
気づいた時には15時過ぎ・・・
銀行窓口はもう閉まってる!!
という時でも、土日でも、深夜でも、
納付期日に間に合わせることが可能です。

【クレジット納付のデメリット】

  • 決済手数料が発生すること

正直、唯一といって最大のデメリットでしょう。
他の納税方法には発生しない、決済手数料が存在します。

通常のクレジット決済のように、
決済手数料は負担してくれないのか!
という考えもあるかもしれませんが、
下記にも記載がある通り、決済手数料は国税収入ではなく、
クレジットカード納付における利益を享受するのは
納付方法を決定した納税者自身である、という考えからです。
まあ、確かに決済手数料を国税が負担するとなると、
その分、納税者は支払税額が少額ながら減免されている
という状況にもなりかねないですからね。

※クレジットカード納付のQ&A
Q1-5 なぜ利用者が決済手数料を支払わなければならないのですか
https://www.nta.go.jp/taxes/tetsuzuki/shinsei/nofu-shomei/nofu/credit_nofu/credit_qa.htm#a15

ちなみに、決済手数料は10,000円毎に76円+消費税です。
2018年6月現在だと、10,000円毎に82円加算されます。
上記でクレジットカードのポイント加算を
メリットとして記載致しましたが、
ポイント付与率が低いカードを利用されている場合は、
この手数料の方が、上回ってしまうかもしれませんね。。。

以上、国税のクレジットカード納付について
まとめて参りましたが、いかがでしたでしょうか?
国税の納付ははっきり言って逃れられません。
自己破産しても納付義務は消失しません。
申告しない、納税しないということは、
後々に加算税が乗った状態での納付を
求められるだけですので、
通常の納付方法以外にもこういった方法が
あることを頭の片隅にでもおいて頂ければと思います。

それでは、今回・前回と、
2回続けて普段と内容が多少異なる内容ですが、
ご相談も多かった事象ですので、
急遽報告致しました。

ちなみに、個人事業主でも
個人(利用)カードとビジネス(事業用)カードは
分けておいた方が諸々便利です。
事業用のカードをお持ちでない方は、
是非、この機会に事業用カードをご検討ください。

※個人事業主でも申込可能なビジネス用クレジットカード

今回の内容がよくわからない、
税理士と付き合って詳細を聞きたい!
という方は、是非こちらでご相談ください。
税理士紹介ネットワーク~タックスコンシェルジュ~
https://www.tax-concierge.net/

また、次回宜しくお願い致します。