こんにちは!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

2016年も下半期になりましたが。。。
本当に今年は激動ですね(毎年そうですが)。

さて、今回からの報告は、
「実際のお問合せから分析する、今の税理士を変更する理由」
というテーマでお話させて頂きます。

税理士紹介業という職業柄、
「税理士さんを探している」
という人とお話するのが仕事ですが、
希望内容を大きく分けると、
「新しく税理士さんと契約したい」
「今の税理士さんを変更したい」
という二つに分かれます。

今回からは、その中で、
「今の税理士さんを変更したい」
というご希望について、
実際のお問合せを踏まえてお話したいと思います。

税理士を変更する理由

■1例目:個人事業、サービス業

今回、例にさせて頂くお問合せは、個人で事業を営んでいる方です。
お問合せを頂いたのは、確定申告も終わった4月頃で、
場所は関東地方:Y市で事業を行っています。
具体的な事業内容は、美容系のサービス業で
エステやマッサージ、それに付随する物販を行っています。
売上に関しては、ここ1~2年は1,500万円付近で安定してきており、
代表者とアルバイト2名で切り盛りしています。

●お問合せを頂いた背景(個人事業:サービス業の場合)

事業内容として、店舗が必要な事業の為、
ある程度の固定費(人件費・家賃等)が発生してしまう事業ですが、
エステ・マッサージ類は提供サービスが
「施術」なので、そこまで莫大な売上でなくても、
利益が出やすい事業です。

ですが、少人数でやられている店舗の事業主は
非常に多忙です。
ご自身での接客、スタッフへの教育、集客等々、
一人でやるべきことが盛りだくさんです。
お休みの日を作ったとしても、
自分がオーナーですから、予約が入れば営業しますし、
1件予約入ってどうせお店あけるなら、
他の予定も入れよう!
という感じに、どんどん休みがなくなっていきます。

その結果、事業主様としては、
開業してから1年間は自力でいろいろ進めたものの、
限界を感じ、1年目の確定申告タイミングから
税理士さんとお付き合いを開始しています。

確定申告の期限が迫っていたこともあり、
また、知人経由で紹介してもらったので、
特に深く検討もせず、その税理士さんにお願いすることにしました。

1回目の申告は急だったこともあり、
応対して頂けただけで感謝、
という気持ちだったのですが、
2期目からは若干疑問に思う事が出てきました。

それが、報酬面です。
1回目の確定申告時期とやりとりした回数は
大して変わらないのに、
年間では倍以上の費用を払う事になり、
また、2期目以降は1期目と比較して
売上も上がった為、
税理士さんへの報酬も上がっていく。
更に、1,000万円の年間売上を超えたので、
そろそろ法人化しようかなと相談したところ、
そうなると一気に2倍近い報酬額になるという話!

こんなものなのかな、と思っていたところ、
知人の同業者に聞いてみると、
驚くべき価格差があった・・・
というのがお問合せをされるまでの背景です。

●なぜ、税理士さんの変更を検討しているのか?

このケースの場合、言うまでもなく、
報酬が高すぎる」から、
というのが大きな理由です。

上記を見て頂ければお分かり頂けると思いますが、
具体的に話をすると、この事業主様は、
現段階でも年間35~40万円程度の支払を税理士さんにされていました。

その上で、法人化した場合は、
特にサービスが変わるわけでもない状態で、
70万円前後の報酬提示をされた様子。

売上が1,500万円くらいの事業者で、
いくら粗利が高い事業をされているとはいえ、
月5万円くらいの支払は流石に厳しいですよね。

また、この事業の場合は、粗利が高いだけでなく、
平均単価も低くないので、伝票や書類もそこまで多くありません。
作業量だけでいうと、軽微な部類に入ります。

実際、同業種・同規模の事業者様が
税理士さんと関与する場合の「相場感」
と照らし合わせてみても、
この事業主様が法人化の際に提示された価格は
高いと思われます。

こういったお客様の場合は、
個人事業から法人への相談・応対の経験が豊富で、
報酬面も「適正価格」で応対頂ける
税理士さんを紹介することが多いです。

●みんな高いって言うんじゃないの?

正直、税理士さんの変更のご相談に来られる方は、
「今の税理士さんは高い」という話をされます。

ですが、上記のように
「本当に相場とかけ離れた値段」
である場合は少ないです。

殆どの場合、
高いと思うようになった理由」が存在します。

具体的には、

  • 疎遠になっている
  • 年商が上がったら報酬も上がるが、
    年商が下がったも報酬は横ばい
  • 担当者交代によるサービスの低下

等々、今までは問題なかったのに、
「今までと同品質」、「今までと同条件」
ではなくなっている状況が多くあります。

むしろ、「高いから安くしたい」というお話よりも、
上記のような「不満」を解決してほしい、
という要望の方が圧倒的に多いです。

中には、「高い!」というご相談で来たものの、
新しく契約した税理士との契約金額の方が
報酬額は高かったという場合もあるくらいです。

とはいえ、今回の事例のように、
明らかに「相場とかけ離れた値段」で
関与をしている事業者様もいるのも事実です。

税理士のことは、中々話題に上がりにくいと思いますし、
お金のことなので、言いだしづらい点でもありますが、
ご自身が支払っている報酬に疑問があるなら、
まずは、仲の良い同業者さんに聞いてみるのがいいでしょう。

心当たりが無ければ、弊社のようなサービスに相談してみてください。
※税理士紹介ネットワーク:http://www.tax-concierge.net/

さて、それでは、今回の報告は以上です。
次回は、「実際のお問合せから分析する、今の税理士を変更する理由」
の2つ目について、報告致します。

また、次回宜しくお願い致します。