こんにちは!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

遂に、先週末から関東でも梅雨入り!
というお話になりました。
・・・ちょっと憂鬱ですよね・・・

さて、今回からの報告は、
「実際のお問合せから分析する、新しく税理士と契約する理由」
というテーマでお話させて頂きます。

税理士紹介業という職業柄、
「税理士さんを探している」という人からのお問合せが
大半となりますが、大きく分けると、
「新しく税理士さんと契約したい」
「今の税理士さんを変更したい」
という二つに分かれます。

今回からは、その中で、
「新しく税理士さんと契約したい」というご希望について、
実際のお問合せを踏まえてお話したいと思います。

新しく税理士と契約する人

■1例目:個人事業、飲食業

今回、例にさせて頂くお問合せは、個人事業で開業された飲食店の方です。
お問合せを頂いたのは、年始直後で、
場所は近畿地方:大都市隣接のT市で、新しくダイニングバーを開業されています。
住宅街ということもあり、ランチの時間は喫茶店的な利用が多く、
夜の営業が売上のメインになっています。
売上に関しては、大体1,500万円くらい、代表者とアルバイト2名で切り盛りしています。

●お問合せを頂いた背景(個人事業:飲食業の場合)

事業内容的に、飲食店は店舗の物件が見つかり次第開業する、
という方が非常に多く、不動産契約を済ませた後は、
急ピッチで話が進んでいくことが多い業態です。

こちらの方の場合も、物件を見つけて契約した後は、
当然早く開業しないと経費だけ掛かってしまう状況ですから、
開業準備やアルバイトの確保、開業直後の集客等に
大きな時間を取られてしまいました。

そして、開業した後は、努力の甲斐もあって売上は順調に
上がっているものの、人員も最低限の人数で回している為、
自分もなかなか休めない・・・。

売上的には夜の営業時間がメインであるものの、
ランチタイム営業もしているため、
日中は殆ど(お店から)動くことが出来ない・・・。

元々細かい作業も苦手なので、
支払や両替、入金等で銀行には頻繁に行くものの、
領収書や伝票の整理は殆どできておらず、
自分で記録しているものと言えば、
アルバイトさんに払った給料と日々の売上くらい・・・。

そして、こういった状況のまま、
1年目の年末を迎え、
年が明け、確定申告が近づいてきてしまった・・・。

●なぜ、税理士さんに依頼することを検討しているのか?

このケースの場合、結論から申し上げますと、
自分では出来ない」から、というのが大きな理由です。

まあ、上記を見て頂ければお分かり頂けると思いますが、
今までこの状況で来ているので、
営業しながら確定申告の準備が出来る自信もなく、
かといって、自分が休んでまで諸々の作業を進めるのかというと、
あまりにも本末転倒だ、ということで、
結局税理士さんに頼むことを真剣に考えられた、という話です。

「時間」
「自分の得手・不得手」
「優先順位」
等を事業主が考慮された上で、
税理士さんに確定申告をやってほしい!
という結論になっているわけです。

こういったお客様の場合は、事業内容もシンプルですし、
開業から日も浅く売上規模も大きくないので、
「確定申告書の作成~申告代行」を業務依頼の中心として、
報酬面でご理解頂ける税理士さんを紹介することが多いです。

●事前準備していれば・・・

上記の内容をご覧になって、
「事前にきちんと準備していれば、頼まなくて済んだのでは?」
と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、こういった内容は非常に多いです

私も、自分で開業したのでわかりますが、
元々ある事業を引き継いだとかでなければ、
独立・開業って本当に「0(ゼロ)」からのスタートなんです。
勤めていたときには当たり前のようにあったものが、
全く無いので、全て自分で用意しなくてはなりません。

上記のような店舗ビジネスでは、
店舗物件はもちろん、電話、取引先、従業員の手配、
銀行口座、メニュー考案、集客、クレジットカード決済方法の準備・・・
等々、やらなくちゃいけないことは山ほどあり、
恐らく開業時点でも終わりきっていないことがある、
という場合も普通だと思います。

こんな状況の中で、
「税金」
「会計」
「経理」
までって、なかなか意識は回らないですよね?
で、いざ事業が開始した後に、
「そういえば・・・!」ということで、ご相談を頂くというわけです。

さて、それでは、今回の報告は以上です。
次回は、「実際のお問合せから分析する、新しく税理士と契約する理由」
の2つ目について、報告致します。

また、次回宜しくお願い致します。