お世話になってます!さすらいの情報収集家Kです!
今週で3月も終わり、4月のスタートです。
新年度もすぐそこですね!!

さて、早速ですが、今週の報告に入らせて頂きます。

退職した後にやるべきこと-失業保険の受け取り方

春は転職シーズンと言われています。
実際に転職をされる方は、新しい会社でのことで頭がいっぱいになりがちですが、その前に活用できる社会保険はしっかりと活用するべきですよね。

会社を退職したらやるべきことの一つに「失業保険の手続き」があります。
今回は、失業保険の基礎知識をおさらいしつつ、具体的な手続きについてまとめてみたいと思います。

●失業者とは?

勘違いされている方が多いのですが、失業者と無職は同じではありません。
「さぁ退職したぞ!今日からは失業者だ!」
と思っている方が実に多いのです。
会社を辞めたからと言っても、まだ失業者ではありません。
正しく失業者になるためには、手続きが必要なのです。
ここで、失業者の定義を確認してみましょう。

【失業者とは】

厚生労働省によると3つの条件すべてを満たす者を失業者と定義しています。

  1. 仕事に就いていない
  2. 仕事があればすぐに就くことができる
  3. 仕事を探す活動をしている

1950年以前は、3の条件がなくても失業者として扱っていましたが、
現在では3の条件を必須としています。
そのため、1950年以前の「失業者」と区別するため、
「完全失業者」と呼ばれたりすることもあります。

さらに、実際に失業保険を受給できる者となると、
さらに厳密に定義されます。

●失業保険の受給条件

失業保険の受給資格は、ハローワークによって認定されます。
そのハローワークは、次のように定義しています。

  1. ハローワークに来所し、求職の申し込みを行い、就業しようとする積極的な意思があり、
    いつでも就業できる能力があるにもかかわらず、本人やハローワークの努力によっても、
    職業に就くことができない「失業の状態」にあること
  2. 離職の日以前2年間に、「被保険者期間」が通算して12か月以上あること
    ただし、倒産・解雇等により離職した方については、
    離職の日以前1年間に、被保険者期間(※)が通算して6ヵ月以上ある場合でも可

    ※被保険者期間:雇用保険の被保険者であった期間のうち、
     月11日以上の賃金支払いがある月を1ヶ月と計算。

このように、失業保険を受給するにはハローワークで手続きをして、
認定される必要があります。

●失業保険の手続き

失業保険を受給するための流れは概ね次の通りです。

(1)離職する

  • 本人自筆の離職証明書を会社がハローワークに提出する。
  • 離職後、会社から「雇用保険被保険者離職票」を受け取る。

(2)ハローワークで手続きする

  • 求職申し込みをしたのち、「雇用保険被保険者離職票」を提出する
  • ハローワークで受給資格を確認し、需給説明会の日時が通知される。

(3)受給説明会を受ける

  • 雇用保険制度についての説明を受ける
  • 「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」を受け取る。
  • 第一回目の「失業認定日」が通知される

(4)求職活動をする

  • 失業認定日までの間、ハローワークの窓口で
    職業相談や職業紹介などを積極的に行う。

(5)失業認定を受ける

  • 失業認定日に、「失業認定申告書」に求職活動の状況等を
    記入し、「雇用保険受給資格証」と共に提出
  • ハローワークが失業を認定する

(6)受給する

  • 認定された期間の雇用保険が給付されます。
  • 以後は(4)~(6)を定期的に繰り返し、
    失業認定を受けた分を受給できる。

ハローワークで最初に手続きを行ってから受給を受けるまでは、
説明会を受けたり失業認定を受けたりと、
結構手間がかかることがお分かり頂けたかと思います。
近年、不正受給が問題になっていますから、
そうした対策でもあるのでしょうね。

●ハローワークに持っていくもの

実際にハローワークで最初に手続きを受ける場合は、
次のものを持っていくと良いでしょう。

  1. 雇用保険被保険者離職票
  2. 雇用保険被保険者証
  3. 印鑑
  4. 本人名義の預金通帳
  5. 公的機関の発行した写真つき身分証明証(免許証、パスポート等)
  6. 証明写真2枚

1と2については、会社から発行されますので、
届いていない場合は、会社に聞いてみてください。
1については、退職後1週間くらいかかるのが一般的です。

いかがでしたでしょうか?
失業者となるには結構手間がかかることが
お分かり頂けたでしょうか。

さらに実際に失業保険を受け取れるまでには、
人によっては3ヶ月以上かかったりすることもありますから、
給付を受ける前に転職先が決まる人もいるでしょう。

ですから、ご自分の状況に併せて、上手に活用することが良いと思います。

それでは、次回報告も宜しくお願い致します。