お世話になってます!さすらいの情報収集家Kです!
諜報部長!! 正月気分は無事抜けてますか???

さて、早速ですが、今週の報告に入らせて頂きます。
今週も前回に引き続き、「確定申告」というテーマで報告致します。

■2016年イチからわかる確定申告-確定申告書の種類

はじめて確定申告をしようと税務署に行かれた方が、最初に戸惑うことが
「申告書の種類がいろいろあるけど、どれを使ったらいいの?」ではないでしょうか。

今回は、確定申告書の種類についてです。

●確定申告書Aと確定申告書Bって何が違うの?

確定申告書は、大きく分けて2つの様式があります。
一つは、給与所得者や年金受給者が使用するA様式。
もう一つは、自営業や個人事業主が使用するB様式です。
まずは、イメージを確認してみてください。

【確定申告書A様式】 第一表(左)第二表(右)

 

【確定申告書B様式】 第一表(左)第二表(右)

それぞれの様式で記入欄が異なっており、
A様式では給与金額や年金金額を記入する欄があり、
B様式では事業収入や事業所得を記入する欄が特徴です。

また、確定申告書A・Bともに第一表と第二表セットで使用し、
第一表には所得や控除などの合計を集計し、納税金額や還付金額を記載します。
第二表には、第一表の内訳として補足するもので、
勤務先・取引先ごとの金額や各種控除の内訳などを記載します。

●確定申告書Aを使う人

ザックリ言うと確定申告書Aは、「給与所得者や年金受給者など」が使用します。
前回ご説明したように多くの給与所得者や年金受給者は確定申告が免除されています。
年末調整をし忘れて還付申告をしたい場合や、
医療費控除・住宅ローン控除などの制度を利用したい場合は、A様式を使用してください。

※具体的に還付申告でどのような控除を受けられるかは、こちらでご確認ください。

還付申告を活用しよう!③年末調整で申告し忘れたらどうする!?
https://www.y-chohobu.com/archives/441

詳しく見ると、確定申告書Aは次の所得がある人が使うことになります。

【確定申告書Aの対象所得】

なお、予定納税のある方は申告書Aを使用できません。
※予定納税:前年の所得などを基にして計算した予定納税基準額が15万円以上の場合に、
その年の所得税及び復興特別所得税の一部をあらかじめ納付する制度です。

●確定申告書Bを使う人

確定申告書Bは、「所得の種類にかかわらず誰でも」使用できます。
主に、個人事業主の方などの事業所得がある方が対象です。
正確には、確定申告書Aの対象外の所得を得ている方、
具体的には次のような所得を得ている場合は、B様式を使用してください。

【確定申告書Bの対象所得】

※緑の網掛け:申告分離課税

●確定申告書Bには別表を使う場合もある

確定申告書Bを使う人は、必要に応じて別表を使う場合があります。
一つは、「第三表」と呼ばれる申告分離課税の対象となる所得がある方のもの、
もう一つは「第四表」の所得が赤字になる人のものです。

具体的には、次の条件に当てはまる方です。

【確定申告書Bと第三表・第四表を使う方】

●まずは自分が使う確定申告書を手に入れてみよう

ザッと説明してきましたが、まずは実際に自分が使う確定申告書を手に入れてみましょう。
実際に申告書を見てみると具体的にどのような内容を記述するのかがよくわかると思います。
いざ確定申告をしようとしたときに、アレがないコレがないと慌てないためにも、
ぜひ確認してみてください。

確定申告書は、こちらの国税庁のサイトからダウンロードできます。

・確定申告書、青色申告決算書、収支内訳書等(国税庁)
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/shinkokusho/02.htm

上記アドレスからダウンロードした申告書は、カラープリンターで印刷すれば
そのまま申告することができます。

・印刷する際の設定はこちら(国税庁)
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/02-2.htm

以上、確定申告書の様式について説明してきましたが、ご理解頂けたでしょうか。
申告書の用紙は税制改正に伴って変更されることもありますので、
最新の申告書を入手することにも注意しておくとよいでしょう。

次回は、実際の申告書作成方法について
詳しく解説していきます。