こんにちは!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

10月に入り、秋らしい気候になってきましたね。
30℃を超える日もありましたが、夏とはちょっと違う暑さでした。

さて、先日より、「最近増加中の個人事業のお問合せ」
というテーマでお話させて頂いておりますが、今回も同様のテーマです。

<前4回:下記リンク参照> 
※最近増加中の個人事業のお問合せ-アフィリエイト関連①最近増加中の個人事業のお問合せ-アフィリエイト関連② 
最近増加中の個人事業のお問合せ-ネット通販関連①
最近増加中の個人事業のお問合せ-ネット通販関連②

税理士の業界は暇というか、仕事が落ち着いた時期があります。
主に夏の時期がそうなのですが、秋に入ると状況が変わり、
確定申告を見据えた問い合わせが増加してきます。

このテーマでは、この時期から増えてくる個人事業のお問合せについて、
お話を進めていきたいと思います。

最近増加中の個人事業のお問合せ

■最近増加中の個人事業のお問合せ-個人貿易関連①

1回目のテーマはアフィリエイト関連の事業主様、
2回目のテーマはネット通販関連、EC関連の事業主様、
についてお話しましたが、今回も同様にWeb関連事業から。

具体的には個人貿易関連のお話です。前回同様に主に通販利用という点では同じなのですが、
異なる点は、前回は国内取引が中心の話であるのに対し、
今回のお話は輸出入を絡めた話になるということです。

●個人で貿易が出来るようになった背景

前回テーマでも触れさせて頂きましたが、
インターネットの登場により、小売業や通販事業は大きく変化しました。
ネット通販を開始するにあたってのハードルはどんどん下がり、
大手のショッピングモールへの出品は、事業者だけでなく、
サラリーマンや学生といった一般消費者でも行えるレベルになっています。

さらに、このグローバル化した現代においては、
ネット通販は、国境すら超えるレベルに到達しています。
日本国内にいながら、他国の商品を購入したりすることもできますし、
海外の人が、国内の製品を買い求めることも少なくありません。

また、日本国内は通販が浸透しているだけでなく、
それを支える物流サービスも大変発展しています。
某オフィス製品通販の会社は、今日注文したものが「明日来る」というのが売りで
社名にまでしたのに、現在となっては、離島や山間部でない限り、
他社で購入しても明日到着するのは当たり前で、
都市部においては、数時間以内に手元に到着するサービスまである状態です。

通販サイトの普及、グローバル化、物流サービスの土台があった結果、
国境を越えたネット通販は、購入者という立ち位置だけでなく、
出品者の立場でも利用できる状態になっています。
日本国内にいながら、「他国の通販サイトで商品を仕入れて、日本国内で販売する」、
また、「日本国内で購入したものを、他国の通販サイトで販売する」。

このような一昔前までは、すごく面倒で手間のかかったことが、
ほぼ誰でも出来るようになってきています。

つまり、個人レベルで貿易(輸出入)を行うことが容易になっているのが現状です。

●個人貿易は大きく2種類に分かれる

貿易は、皆さんご存知の通り「輸入」と「輸出」の2種類に分かれます。
もちろん、両方やっているという人もいますが、
一般の個人の方が始められるレベルですから、
大体のケースでどちらか1つを選んで進められています。

説明するまでも無いと思いますが、
「他国の通販サイトで商品を仕入れて、日本国内で販売する」、これは輸入ビジネスであり、
「日本国内で購入したものを、他国の通販サイトで販売する」、これは輸出ビジネスです。

そして、どちらも当たり前、というかビジネス上の基本ですが、
「安く仕入れて、高く売る」ということを念頭において、活動されています。

国内では手に入りにくいものや高価なものを、海外サイトから見つけてくる・・・。
逆に、国内では非常に安易に手に入るが、海外ではどうやら品薄の様子・・・。
こういうものを見つけて双方ともにビジネスをしています。

●売上はすぐに大きくなりやすいが・・・

個人貿易では、それ以外のネットビジネスと異なり、
売上がすぐに大きくなりやすいです。
これは小売業ならではの性質でもありますが、
前回のネット通販関連の話でもふれた、年間で1,000万円という基準を
副業レベルでも容易に突破してしまう方が多いです。
というのは、1,000万円位の売上でも、仕入に関しての経費や送料等、
経費が多分にかかるのが小売業ですから、利益として手元に残る額は100万円未満、
という人も珍しくありません。中には、ほぼトントン(利益なし)という人もいます。

なので、税理士さんに申告の依頼を検討するのも、
きちんと利益が出ている人だけが考えることであり、
そうでない人は、売上が大きくなってきても、
何とか自分で申告しようとしている人も少なくありません。

ただし、これは「輸入」ビジネスをやっている人の話に限られます。
「輸出」ビジネスを行っている方は、売り上げが小さくても、
もっというと、ビジネス開始直前・直後の段階から
税理士さんとの付き合いを考える
方も珍しくありません。

そこには、「輸入」と「輸出」で大きな違いがあるからなのですが、
それについては、次回改めて報告致します。

さて、今回の報告は以上です。
次回は、「最近増加中の個人事業のお問合せ-個人貿易関連②」
ということで、輸出ビジネスを考える方は、なぜ税理士さんを早期に必要とするか?
ということについて報告致します。

また、次回宜しくお願い致します。