もう半月経過しようとしていますが!!
あけましておめでとうございます!諜報部長!
税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

私からの新年第1回目の報告は、「税理士が嫌がる・困るお客様について」
というテーマでお話させて頂きます。

税理士さんも、当然仕事である以上、お客様を増やしたいですし、
仕事を受けて売上を増やしたいと考える人が殆どです。

ですが、どんなお客様でも歓迎です!ということではありません。

私の職業柄、税理士さんが嫌がったり、応対に困ったりしたケースについて、
お話させて頂きます。

金銭的な理由で断る人

■税理士が嫌がる・困るお客様~金銭的な理由~

上記の通り、税理士という仕事も客商売です。
どんなに優秀で、どんなに素晴らしい知識を持っていても、
お客様がいなければ、事業を継続することはできません。

ただ、それでも、「資格」というものが前提の仕事である分、
個人的な印象としては、一般の民間企業よりも、「仕事を受ける・受けない」という基準を
税理士毎に差異はあるものの、皆さん持っています。

その中でも、比較的共通する事項が「金銭的な理由」です。
もちろん、これは「対価にあう仕事」かどうか、という基準もありますが、
殆どの税理士さんが、安い仕事だからやらないよ!!、ということではありません。
税理士さんが嫌うのは、「支払がルーズな人」と「苛烈な値下げ要求をする人」です。

●支払がルーズな人・・・

支払がルーズ・・・というのは、オブラートに包みすぎかもしれませんね。。。
お気づきの通り、「お金を期日通りに払わない人」ということです。
まあ、この理由は説明するまでもなく、どの業界でも嫌がられますが(笑)

税理士さんの仕事は、基本的に後払いです。
特殊なケース・業務を除いて、事前に着手金や相談料をもらってから依頼開始!
ということはめったにありません。

その分、支払ってもらえない場合は、最悪「タダ働き」ということになってしまいます。
仮に支払が無いので、「業務を止めます」と税理士さんが通告しても、
今までの業務は既に行っている分、損失は発生してしまいます。

個人的には、税理士さんに未払いをしてしまうことで、
申告書類等の提出が遅延してしまうことや、未提出になってしまうと、
結局自社の不利益になってしまうリスクがあるので、
良くそんなことできるな・・・と思うのですが、、、

当然、こういったことがある人とは、次年度も継続的にお仕事を受ける、
ということはありませんので、この方は、税理士さん側から契約を打ち切られてしまいます。

また、この打ち切られた事情を隠して次の税理士さんに依頼しても、
新しい税理士さんは今までのその会社の資料を見るわけですから、
未払いの事実は、すぐに判明してしまいます。
そして、新しい人もなかなか決まらない・・・ということになってしまいます。

まあ、このタイプの方は、税理士さんだけでなく、
前述通り、どの業界でも嫌われますね。。。

●苛烈な値下げ要求をする人とは?

同じ商品・同じサービスなら、「安い方がいい」というのは当たり前だと思います。

当然、税理士さんに依頼を検討される方も、殆ど金額を気にされます。
弊社にお問合せを頂く前に、ご自身で別の税理士さんから見積もりを
貰ってきている場合もあります。

この考え自体はそこまで間違っていないと思いますので、
複数の見積もりを取ったり、より「オトク」な方に依頼したり、
という選択も、発注側の権利だと思います。

ただ、税理士さんも自分の「知識・時間」に対価をもらっているため、
値下げにも限界があります。

基本的に税理士さんも、税理士数が増加している現状と、
国内の法人・事業者数が減少傾向にある事実はご存じですので、
新規のお客様に対しては、「精一杯」の見積もりを出される方が殆どです。

その状況にも関わらず、さらに「苛烈な値下げ」を要求される方もいらっしゃいますが、
多くの税理士さんは、それに応じません。値下げにも限界がある、ということもありますが、
最大の理由は、新規顧客獲得に対しての不必要な値下げは、
既存の関与先に対しても、不誠実になってしまう場合があるためです。

また、これは個人的な印象ですが、
税理士さんの見積もりに対して、「苛烈な値下げ」を要求される方は、
殆どのケースとして、現在支払っている税理士さんへの報酬額が、
「相場感よりかなり低い」です。

税理士さんからしても、「現状でも相場より低いのに、さらに下げるのは・・・」、
とお考えになられてしまう方が一般的です。

ご自身が税理士に依頼されるとき、きちんと「適正な価格で依頼したい」、
少しでも「オトクに依頼したい」とお考えなら、
一つの対象に対して、値下げを強く迫るより、
民間企業同様、複数社のお見積りを取るのがベターだと思います。

殆どの企業において、料金交渉をやりすぎて、
依頼できる税理士さんがいなくなってしまう・・・というのは
会社にとっても損失ですからね。。。

今回の報告は以上となります。
次回も、同様のテーマで報告致しますので、宜しくお願い致します。