諜報部長、お世話になっております!
経理担当、諜報部員のMです。

引き続き、今週も宜しくお願い致します。

さて、今回も「本決算の苦労」
についてのお話のつづきです。

■経理が話す「続・本決算の苦労」

前回本決算の忙しさを
お話しさせて頂きました。
その中では、
本決算だけにある仕事として、
残高確認状を送る
とお話ししましたが、
実は送った後が一番大変なんです。。。

残高確認状の意味は、
自分の会社が保有する
債権・債務が
実際に存在するかを
第三者からの回答を持って
証明することです。

例えば、A社が1億円を
B社にお金かしてるよ
っという決算書を
作ってるとしますよね。

株主が決算発表で決算書を見ると
「この会社は1億円の
お金がもらえる権利を持っている」
と思うわけです。
で、他者にお金を貸すことが
できるほどお金に余裕があるんだ、
とか印象を持ちますよね。

でも。。。それが嘘だったら。
お金ないじゃん!!
潰れる会社かもしれないじゃん!!
って不安になりますよね。

そうさせない為にも、
監査法人からB社に
残高確認状を送るんです。

で、B社からの返信で
「A社に対する債務はありません」
と回答が来ると嘘がバレる仕組みです。

でも、B社の状況によっては
嘘じゃないのに、相違する事もあります。
それは、契約上は本当にA社には
債務が発生しているのに、
B社が処理を忘れている場合。。。

●残高確認状の内容が相違した場合

会社って本当にたくさんありますよね。
上場会社から小規模会社まで。
上場会社は監査もあるから
適切に処理しなければならない。

でも、そうじゃない会社は
規模にもよりますが、
漏れがあっても
気がつかない体制だったりする。

そうなると、
B社からの回答が
事実と異なってしまうわけです。

こうなった時、
監査法人に対して
いくら「実際は存在する債務です。」
と言っても無駄なわけです。

先方と連絡をとり、
B社の回答が誤っていることを
B社に認めてもらわなければなりません。

ここでもまたかなりの工数をとられます。
なので、残高確認状を発行される側とすれば、
適切に会計処理をしている、
しっかりした会社と
取引してもらいたいなって思いますね。
完全なわがままですけど(笑)

では、今週は以上です。
また次週宜しくお願いします!
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