お世話になっております!諜報部長!現役税理士の、諜報部員Dです。

税理士として日々活動しつつ、諜報部長にとって役立つような情報を
見つけるべく、心がけています。
それでは、今回の報告ですが、「路線価」についての内容です。
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■平成27年分の路線価

平成27年分の路線価が、7月1日から国税庁ホームページで公開されました。
路線価とは、相続税や贈与税の計算の際に、土地の価格の算定基準となるものです。
この路線価は、購入・売却に使う実勢価格や時価とは異なり、
税額計算上の価格のため、おおよそ時価の8割くらいの価格で設定されています。

最も高い路線価は、30年連続で東京都中央区銀座5丁目の「鳩居堂前」で、
1㎡あたり2,696万円でした。昨年よりも300万超の値上がりです。

ちなみに、三大都市圏(東京・大阪・名古屋)の3都府県の変動率は以下のとおりです。

  • 東京都 2.1%の上昇(前年1.8%の上昇)
  • 大阪府 0.5%の上昇(前年0.5%の上昇)
  • 愛知県 1.0%の上昇(前年1.2%の上昇)

これら上昇の要因は、アベノミクス効果で株価などが上昇し、
いわゆる資産効果でマンションなど不動産の需要が高まっていることにあります。

また、銀行融資も緩和されていることで不動産投資にお金が回っていることも大きいです。
不動産を保有されている方にとっては、ご自身の保有する物件の値が上昇することは、
基本的に良いことですが、自分の資産価値が上がったことで喜べないこともあります。

それは相続税です。

ただでさえ、相続税改正(基礎控除額の引き下げ)で相続税を納税する方が増えている中、
資産価値が上がることは、単純に相続税の納税額が増えてしまうことを意味します。
ご自身の所有する不動産が、どんな価格で評価されているか、一度はご覧頂いた方がいいと思います。

以上で、今回の報告とさせて頂きます。
次回はまた別のテーマで報告させて頂きます。宜しくお願い致します!