諜報部長、お世話になっております!
経理担当、諜報部員のMです。

引き続き、今週も宜しくお願い致します。

さて、今回は「企業買収のとき」についてのお話です。

 

■企業買収のとき~デューデリジェンス~

企業買収って言葉一昔前流行りましたよね(笑)

ホワイトナイトとかM&AとかTOBとか。
私もハゲタカ、見てました(笑)
当時は社会人なりたてで、大人の世界と思ってしました。

こういう企業買収のとき、経理って何するかご存知ですか??
私もまだ関わった経験が少ないですが、デューデリジェンスを行うんです。

●デューデリジェンスって何?

デューデリジェンスってなに?と思う方もいらっしゃるかもしれないので、
簡単に説明すると、企業買収の時などに行うんですが、
とある企業を様々な観点から調査することです。
それは経理だけではなく、法務や労務などの観点からも行います。

法務だと、契約書がきちんと締結されているか、
どんな契約書が存在しているのかなどの契約周りから、定款や株式の状況などを調査します。
労務だと、従業員の勤務状態や給与や社保の支払の状況、
労働基準法にそっていないことをしていないか、など調査します。

そんな中、経理は何をするのか?
簡単に言うと、資産状況の調査、買い取った後の税務的メリットや、
連結に及ぼす影響を調査します。

●デューデリジェンスを行うと?

これをすると、結構様々な問題が見えて来るんです。
私は今上場会社に勤めています。
経理として勤めた会社はある程度、会社と個人は分けられているもの、
という環境で経理をしてきました。

でも、非上場会社で社長によってはそうでない会社があるんです。

勝手に(表現悪くてごめんなさい)会社の口座から生活費として
お金をおろしているような、個人と法人の分け方がはっきりしてない会社もあり、
そのあたりも簡単にデューデリジェンスとして調査します。
なぜなら、それは経費ではなく社長への貸付となりますから。

貸借対照表に記載されている資産はすべて調査します。
現金、預金は実査を行い、実在性を確認できないものは、ないものとして評価します。
商品も、保管場所になければ実在性を確認できないため、ないものとして評価します。
その他の債権や債務は契約書や、過去分の入出金をもとに実在性を確認します。

その結果、デューデリジェンス後の簡易的な資産負債の保有状況を導きだします。

また、過去の税務申告書などからその会社を購入した時に得られる繰越欠損金も算定します。
買収にかけるお金と上記の状況から連結後の影響額を算定し、企業買収の決断に進むのです。

もちろん、ここからも経理の作業は進みますが、それはまた次に。
このデューデリジェンスという業務、非常に重要なので、
会社によっては経営管理で行う会社もあると思います。
外部のコンサル会社や会計事務所へ依頼する場合もあります。
でも、経理で行う会社もあるんです。
経理ってこんな事もしてるんだーと思ってくれると嬉しいです。

では、今週は以上です。
また、次回は来年となりますが宜しくお願いします!
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