こんにちは!諜報部長!税理士紹介サービスを営む、諜報部員のSです。

まだ台風のシーズンなんでしょうか・・・
早く終わってほしいです。

さて、前回に引き続き、
今回も「最近増加中の個人事業のお問合せ」
というテーマでお話させて頂きます。

夏の時期、特に7月半ば~8月というのは、
税理士の業界も比較的落ち着いている時期です。
もちろん、6月決算の関与先が多い事務所や、
税理士試験を受験される方にとってはそうではないですが・・・

ですが、9月になってくると、
まだまだ気候的には夏なのですが、その傾向が変わってきます。
大きく変わるのは、確定申告を意識した
個人事業者様からのお問合せが増加してくることです。

そういった、この時期から増えてくる個人事業のお問合せについて、
今回もお話を進めていきたいと思います。

最近増加中の個人事業のお問合せ

■最近増加中の個人事業のお問合せ-アフィリエイト関連②

前回では、国内のIT関連・Web関連の情勢変化や技術革新により、
一般のサラリーマンの方や学生さんでも、アフィリエイト広告で収入を得る、
つまり「アフィリエイター」として収入を得ることが
出来るようになっているという話をしました。

また、年間で数百万円位の収入のアフィリエイターの方でも、
税理士さんとの関与を検討される人が出てきているというお話をしました。

※参照:最近増加中の個人事業のお問合せ-アフィリエイト関連①

今回は、そういった年間数百万円位の収入を得るアフィリエイターの方が、
なぜ税理士さんとの契約を希望するのかという話の続きです。

●なぜ、税理士の力を必要とするのか?

アフィリエイターの人が税理士さんに求める点として、
2つの大きいご要望があり、その1つ目は「節税」について、
ということで前回お話をしました。

日本は所得額が上がるにつれて、所得税率も上昇する制度ですから、
給料やアルバイトの報酬の時に天引きされる税額程度で考えていると、
自分で計算した確定申告時の納税額との差に、驚いてしまう場合があるという話でした。

今回は、2点目の「リスク回避」という要望についてです。

これは、「節税したいけど、自分でやるのは不安!!」、
こういった不安を解消したいというご希望です。

●2点目:リスク回避について

こういった点が出る時点で、日本にいる殆どの人は、

  • 法律に違反したくない
  • 脱税は悪いこと

という考え、道徳観があるということで
素晴らしいことだと思います。

ざっくりとした話をすると、
個人事業の所得税は「所得(利益)」にかかるものなので、
これまたざっくりとした計算をすると、

「収入(売上)」-「経費」=「利益」

こういう考えになります。

ただ、自分で申告をされた人たちは、
「税金が高い!!」ということでご相談に来ているわけですから、
「利益」の部分を少なくすることを考えるしかありません。
かといって、「収入」を減らしてしまうのは、
折角この状態まで持ってくることが出来たのに、勿体ないですよね?

となると、考えるのは一つで、「経費」を増やすしかありません。

前回お話させて頂いた通り、
アフィリエイトの事業は広告収入ですから、
非常に利益率が高い、つまり「経費」が少ないのです。

では、「バカスカ見境無しに使って、経費を増やそう!!」、
とは思わないですよね。そもそもお金が減ってしまったら、本末転倒です。

となると、「経費」に関しては、

  • 優遇された制度を利用できないか(青色申告制度)
  • 現在支払っているお金の中で、経費に組み込めるものが無いか(経費算入)

このあたりの考え方になっていくわけです。

【青色申告制度】

青色申告制度は、事前に該当税務署に申請を行うことで
適用される制度で、複式簿記に則った記帳の実施や、
申告書提出時に決算書(貸借対照表・損益計算書)等も合わせて提出する等、
ルールに則った申告が求められるのですが、それ相応のメリットがあります。

その一つが、65万円控除です。

※詳細:https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2070.htm

要は、青色申告制度に則って申告すれば、
「利益」から「65万円」を「引くことが出来る」という特典があるわけです。

【経費算入】

経費算入、つまり「経費」に加えるということです。

サラリーマンでも学生でも、基本的には毎月何かしらのお金を使っています。
当然、事業に無関係なものは、「経費」ではありませんが、
アフィリエイトのような事業の場合、
どういったものが「経費」になるか、曖昧なものもあります。

通信費は?携帯電話代は?電気代は?・・・
考えだしたら、キリが無いかもしれません。

ただ、既に払った、もしくは払い続けるここのお金が
「経費」になるかならないかは、大きいということです。

●メリットのある制度だが・・・

この2点、「青色申告」、「経費算入」という観点ですが、
両方ともに、税や会計の知識が無い人が行うと
大変なことになりかねません。

青色申告は「ルールに則る」という前提なので、
記帳のルールや提出書類に不備があれば、
65万円控除の適用は受けられませんし、
経費算入においては、生半可な知識で経費に加えてばかりいると、
後々税務調査の対象となり、多額の追徴課税を受ける可能性もあります。

ただ、こういったリスクは、
相談に来られている方たちは理解しているのです。

だからこそ、「リスク回避」の為に、
税理士さんの力を借りたいという事なのです。

●「節税」と「リスク回避」は表裏一体

アフィリエイターの人たちが、税理士さんへ希望される要望として、
節税」と「リスク回避」という
2つの大きいご要望があるというお話をしましたが、

結局のところ、この2つは表裏一体なのです。

  • 「税額を少なく」したいけど、「リスクは避けたい」
  • お咎めをうける「リスクを負って」まで、過度な「節税はしたくない」

お問合せを頂くアフィリエイターの方たちは、
こういう順法精神があるというか、
社会通念上の悪いことをしてまで手元のお金を増やしたいというお考えではない、
という方が多いということです。

そして、ご自身で申告納税をされた経験のある方ならわかるのですが、
こういった利益の高い事業を行っている人ほど、税理士に依頼をした方が
「リスクを回避した適切な納税」が可能になり、
税理士の報酬を支払ったとしても、自分で申告納税するよりも、
「結果として手元に残るお金が大きい」という場合が多いです。

自分で確定申告をして、

  • 税金が高いな~
  • 青色申告の適用受けたいけど難しいな~
  • 自分で経費の判断するのは不安だな~

という人は、税理士に相談してみるのが良いかもしれませんよ!

 

さて、今回の報告は以上です。
次回も、「最近増加中の個人事業のお問合せ」について報告致します。
また、次回宜しくお願い致します。